アスガー・ファルハディ監督作品『別離』
皆様
昨日行われました第84回アカデミー賞にて、
アスガー・ファルハディ監督作品『別離』
(ペルシア語原題jodaeiye nader az simin)が
最優秀外国語映画賞を受賞しました。
脚本賞にもノミネートされていましたが、
こちらは惜しくも逃しました。
これまでにも第61回ベルリン国際映画祭で映画祭史上初の
主要3部門〈金熊賞&銀熊賞(男優賞・女優賞)〉独占受賞、
第69回ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞受賞など、
世界で約80の映画賞に輝いています。
日本でも、昨年の第21回アジアフォーカス・福岡国際映画祭
で『ナデルとシミン』のタイトルで上映され、福岡観客賞を
受賞しています。
日本では、4月7日(土)より、Bunkamuraル・シネマほか
全国ロードショーが決まっています。
ぜひ劇場に足をお運びください。
全国での上映劇場
→ http://www.betsuri.com/theater
日本イラン文化交流協会
事務局 景山咲子
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◆『別離』
ペルシア語原題
jodaeiye nader az simin
英題Nader and Simin, A Separation
製作・監督・脚本:
アスガー・ファルハディ(『彼女が消えた浜辺』)
出演:レイラ・ハタミ、ペイマン・モアディ、シャハブ・ホセイニ、
サレー・バヤト、サリナ・ファルハディ、ババク・カリミ
撮影:マームード・カラリ
編集:ハイェデェ・サフィヤリ
*ストーリー*
夫ナデルに対し離婚申し立てをした妻シミン。
イランでは、男は自由意志で離婚できるのに、
女にはその権利がない。判事が納得する離婚理由を
申し立てないといけないから必死だ。シミンの場合、
暴力、麻薬、お金の問題、どれも該当しない。
夫はあくまでいい人だと、さらりと答える。
娘の教育のためにと移住許可を取ったのに、夫は認知症の
父親を置いて外国にいけないというだけなのだ。
娘は11歳。移住には妻も娘も夫の許可がいる。
移住するには離婚しかないのに却下され、シミンは実家に
帰ってしまう。
ナデルは認知症の父親の介護のために家政婦ラジエーを雇う。
ラジエーの夫は失業中だが、妻が働くことには反対していて、
こちらの夫婦も問題を抱えている。信心深い彼女は、他人である
男性を着替えさせたりして身体に触れることが罪にならないかと
いう不安も持っている。
ある日、ラジエーが父を縛り付けて外出したのを知ったナデルは、
怒って彼女を突き飛ばし流産させてしまう。逆に訴えられるナデル。
妊娠を知っていたかどうかが争点になる・・・
*4月7日(土)より、
Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
公式サイト http://www.betsuri.com/